【本記事について】
筆者は医療従事者ではありません。2026年4月、不安定狭心症と診断され手術・入院を経て、生活習慣を見直す過程で試した内容と、そのとき参照した公開情報を整理した個人のメモです。飲酒の可否、薬の飲み合わせ、運動強度、食事療法などは、必ず主治医に相談してください。
はじめに──トップ画像にした「大量のノンアル」の意味
トップ画像には、ノンアルコールビール「Corona Cero」が、かなりの本数まとめて並んでいます。見た目は派手ですが、私にとっては次の2点を同時に示すための、いわば「生活の設計図」です。
アルコール(エタノール)を減らすことを、当面の最優先に置く
「減らす」と決めたら、選択肢を家の中に用意しておく(買い足しに行くたびに迷う回数を減らす)
本記事で扱うビールは、私が店頭で自費購入したものです。メーカーからの提供や依頼による記事ではありません。
なぜアルコールから手をつけたか
ダイエットの話題は、食事内容や糖質、運動から入りがちです。一方で、アルコールは生活に溶け込んでいると、エネルギー(カロリー)だけでなく、睡眠や翌日の活動量まで含めて影響が見えにくいことがあります。
公的な健康情報でも、飲酒は体への影響やリスクの説明がなされ、量を減らすことの重要性が繰り返し示されています。例えば厚生労働省の健康ポータルサイト内の解説では、飲酒と健康の関係が整理されています(参照: 飲酒と健康(e-ヘルスネット) )。
私自身も、仕事後の一杯が「考えずに続く習慣」になっていた自覚がありました。いきなり食事を厳しく制限するより先に、アルコールを減らす方が、私には現実的でした。
糖質ゼロではないノンアル──万能ではないが、私の「第一歩」には合った
ノンアルコールビールは、製品によって糖質やエネルギーが残ります。糖質ゼロでもないし、無制限に飲めば「痩せる飲み物」になるわけではありません。
それでも私がノンアルに寄せた理由は、目的をはっきりさせたからです。
目的:エタノールの摂取頻度と量を減らす
手段:味や場の雰囲気としての「ビール感」を、ノンアルで置き換える
注意:喉越しで飲みやすいぶん、液体由来の糖質・エネルギーが積み上がり得るので、本数の感覚は別途チェックする
「ダイエットの第一歩」として私に合ったのは、理想像に一気に寄せることではなく、生活の選択肢を、アルコール側から少しずつ外すことでした。
レコーディング──毎食、体重、歩数を「見える化」する
同じ時期から始めたのが、いわゆるレコーディングです。やったことは地味で、次の3つを続けることにしました。
毎食:何を食べたか(ざっくりでよいのでメモ)
毎日:体重
毎日:歩数
特別なルール(「これは絶対禁止」など)は最初は設けませんでした。代わりに、数字と食べ物を見る時間を増やすことだけを目的にしています。
記録は紙でもスマホのメモでも成立します。ただ、続けるほど「入力が面倒」「どこに書いたか忘れる」が出てきます。私は、食事・体重・歩数をまとめて残せるように、ヘルスパークというアプリにまとめています。同じように食事・体重・歩数を一か所に残したい人は、こちらからどうぞ。
※ヘルスパークは筆者が開発した無料のアプリです。紹介は利用体験に基づくものであり、特定の治療方針や飲酒の可否を推奨するものではありません。

記録を続けると、私の場合は次の変化が起きやすくなりました。
食事内容を翌日に引きずりにくい日と、引きずりやすい日の「パターン」が見える
体重は日々ブレるが、週単位で見ると生活の揺れが読み取りやすい
歩数が極端に落ちた日は、主観より先に数字で気づける
ここで言いたいのは「記録すれば必ず痩せる」ではありません。意思の強さに頼り切らず、観察の解像度を上げると、選択が少しずつ慎重になりやすい、という個人の経験です。
「制限なし」でも変わりうる
(1)自己モニタリング
体重や行動を記録するだけで、行動変容が起きやすいという報告は、肥満や生活習慣の分野で繰り返し議論されています。魔法ではありませんが、「測ると意識が変わる」方向には働きやすい、という理解は妥当だと思います。
肥満の行動療法では、体重や行動の記録(自己モニタリング)が、治療の構成要素として位置づけられることがあります。国内でも、肥満症の診療に関するガイドラインや解説が公開されています(例:日本肥満学会の公開情報: 日本肥満学会 )。
(2)食事の可視化
人は食べた量や内容を思っている以上に忘れがちです。記録があると、思い込みと現実のズレに気づきやすくなります。
(3)歩数
激しい運動が難しい状況でも、歩行は比較的取り入れやすい身体活動です。身体活動を増やすことが健康に良い方向に寄与しうる、というのは、WHO をはじめ多くのガイドラインで繰り返し示される考え方です(私自身も、まずは歩数を見ることから始めました)。(参照: 身体活動(WHO) )。
(4)アルコールを減らすこと
エネルギー収支の観点では、アルコール由来のエネルギーを減らすことは、体重管理のレバーになり得ます。ノンアルに置き換えても糖質やカロリーは残るので、「置き換え+量のコントロール」のセットが現実的です。
うまくいったこと、つまずいたこと
うまくいったこと
「我慢の総量」を増やさずに、生活の見える化が進んだ
アルコールが減る週は、主観として睡眠の切れが改善しやすい日があった(個人差があります)
つまずいたこと
ノンアルは飲みやすく、本数で糖質・エネルギーが積み上がることがある
体重は1日単位で一喜一憂しやすいので、日次は記録しつつ、解釈は週次に寄せた
まとめ
糖質ゼロではないノンアルコールビールは、万能の解決策ではありません。それでも私にとっては、まずアルコールを減らすというダイエットの第一歩を、生活の中で維持しやすくするための道具でした。
そして同じ並走線上にあるのが、毎食・体重・歩数のレコーディングです。厳しい制限より先に、観察と記録で生活を整える──この順番は、私には合っていました。

